買ったばかりの株が急落したショックから、株価と金利の関係に着目した夫ハルさんは、さらに重要なことに気が付きます。最近(2024年現在)はよく聞くようになった「日米金利差」です。日本の金利は「ゼロ金利政策」と言われるように、かなり低い状態が続いている、一方でアメリカの金利は2015年ころからじわじわと上がっている。株に投資しないとしたら、日本で預金するよりもアメリカで預金したほうが高い金利が得られる!つまり、ドルで資産を持とう!というのがハルさんの発想です。
そして、ハルさんはもともと、実店舗を持たず手数料などが安いネット銀行に肯定的だったこと、日本企業を応援したい気持ちが強いことから、ソニー銀行に口座を持っていました。このソニー銀行の口座を使ってドル建ての定期預金をすること、デビットカードを利用することで高い還元を得ることを今後の方針としました。ただ、漫画では勢いよく描きましたが、実際には堅実に少しずつ円の資産をドルに替えていったようです。
ソニー銀行の購入手数料がゼロになるキャンペーンは雇用統計の日となっているので、ハルさんにとっては「ドルを買う日」という意味合いのある日にもなっています。
外貨預金の利率については、実際に当時どうだったか、ハルさんの記憶は曖昧ですが、漫画では現在の数値を書きました。
私も同時にソニー銀行のデビットカードを利用することにしました。これまでのクレジットカードと同様に、ほとんどの買い物に使うことができ、定期的にキャッシュバックを受けることができています。
過去に発表した「クレカの見直し」シリーズ(エピソード29~30)では、「ビックカメラSuicaカード」を使うことにしたと書きましたが、2年ほどでソニーに乗り換えることになりました。私自身はどの会社のどのカードを使いたいといった拘りが特にないので、この移行は簡単でした。
こうして、しばらくはこの体制で上手くいくか、資産の経緯を見守ることにしました。